就労継続支援A型・B型、就労移行支援、就労選択支援の違いは、雇用契約を結んで働くのか、作業へ参加するのかです。

一般企業などへの就職を準備するのか、選ぶ材料を整理するのかも違います。どれが上という順番ではなく、今の希望と必要な支援によって相談候補が変わります。制度名だけで決めず、利用中の過ごし方と次に進みたい方向を比べます。

このページでは四つを同じ軸で比べ、自分の条件から相談候補を絞ります。最初から制度名を決めなくても大丈夫です。今できそうな日数や時間、働く目的、収入、必要な支援をメモし、市区町村への相談と事業所の見学で答えを確かめます。

先に結論:四つの制度は「今の目的」で分ける

制度の優劣ではなく、今いちばん確かめたい目的から最初の相談候補を見つけます。
  • 一般企業への就職準備就労移行支援で、準備、応募、就職後の定着までの支援を確認します。
  • 雇用契約のある仕事A型で、求人、採用選考、労働条件、働き続けるための支援を確認します。
  • 生産活動への参加B型で、通い方、作業、休憩、工賃の計算方法を候補ごとに確認します。
  • 選ぶ材料の整理就労選択支援で、体験と面談から自分に合う条件を整理できるか尋ねます。

最初に見るのは障がい名や年齢ではなく、「これから何をしたいか」です。

一般企業などへの就職を目指して準備したいなら就労移行支援、支援のある事業所と雇用契約を結んで働きたいならA型が主な相談候補です。雇用契約を結ばず、自分の状態に合わせて生産活動へ参加したいならB型を確認します。

まだ方向を決めにくく、作業体験や面談を通して自分の得意なことや必要な配慮を整理したいなら、就労選択支援を確認します。

表は左右にスクロールして確認できます。

選択肢・主な目的・事業所との雇用契約・利用中に受け取るお金の基本・まず詳しく読むページを確認する表
選択肢主な目的事業所との雇用契約利用中に受け取るお金の基本まず詳しく読むページ
就労移行支援一般企業などへの就職に向けた準備、応募、職場定着なし利用そのものに対する賃金はない就労移行支援とは
就労継続支援A型支援を受けながら、雇用契約のある仕事を続けるあり労働の対価として賃金就労継続支援A型とは
就労継続支援B型雇用契約を結ばず、生産活動などへ参加するなし生産活動に応じた工賃就労継続支援B型とは
就労選択支援働き方や必要な支援を、体験と面談で整理するなし働いて賃金を得ることが主目的ではない就労選択支援とは

A型とB型の共通点と違いを詳しく知りたい場合は、表にあるA型・B型それぞれの解説を確認できます。このページは制度の細かな対象条件を覚えるためではなく、四つのうち何を相談候補にするか決めるための比較ページです。個別制度の利用条件、手続き、期間、賃金・工賃の詳しい説明は、表のリンク先で確認してください。

ここで示した分け方だけで、利用できる制度が自動的に決まるわけではありません。障害福祉サービスは、本人の希望や生活状況などを踏まえて市区町村が支給決定を行います。

A型では、福祉サービスの手続きとは別に、事業所の募集状況や採用選考、雇用契約の確認もあります。地域の事業所数や受け入れ状況も変わるため、表は「最初に相談する方向」を見つけるために使います。

目標・契約・収入・期間・支援で違いを比べる

一つの特徴だけで決めず、希望することと不安なことを同じ五つの軸へ分けます。
  • 目標就職準備、雇用契約のある仕事、生産活動、選択の整理のどれを望むか見ます。
  • 雇用契約事業所と労働者として契約するのか、福祉サービスを利用するのかを分けます。
  • 受け取るお金賃金、工賃、利用中に賃金がない場合を混ぜず、根拠を確かめます。
  • 期間と通い方制度上の期間だけでなく、曜日、時間、休憩、見直す時期を確認します。
  • 支援の内容仕事、応募、体験、配慮の整理など、自分に必要な支援があるか見ます。

「A型とB型は、給料があるかないかだけの違い」と考えると、実際に通い始めてから目的とのずれが起きやすくなります。比較するときは、少なくとも五つの軸に分けます。一つの軸だけで決めず、優先したい軸と不安な軸を両方見ることが大切です。

表は左右にスクロールして確認できます。

比べる軸・就労移行支援・A型・B型・就労選択支援を確認する表
比べる軸就労移行支援A型B型就労選択支援
目標一般企業などへの就職と定着雇用契約のある仕事を続ける状態に合わせて生産活動へ参加する自分に合う働き方と必要な支援を整理する
雇用契約事業所とは結ばない事業所と結ぶ事業所とは結ばない事業所とは結ばない
お金利用に対する賃金はない賃金を受け取る工賃を受け取る利用に対する賃金はない
時間の考え方就職目標に向けた標準利用期間がある雇用契約と支給決定を確認する支給決定と個別支援計画を確認する比較的短い期間で体験・整理を行う
支援の中心生活・仕事の準備、職場体験、応募、定着実際の仕事と働き続けるための支援生産活動と続けやすい通い方の支援アセスメント、情報提供、選択の支援

就労移行支援は、訓練だけを受ける学校ではありません。本人の目標に応じて、生活リズム、仕事に必要な力、職場体験、求人探し、応募書類、面接、就職後の定着などを組み合わせます。

ただし、就職を保証するサービスではありません。いつごろ働きたいか、どの仕事を試したいか、事業所がどのような就職支援を行うかを確かめる必要があります。

A型は、事業所と雇用契約を結ぶ点がB型との大きな違いです。働く日、時間、仕事、賃金、休みなどは、求人票と労働条件の書面で確認します。

「A型なら希望の時間で必ず働ける」「利用できれば長く雇用される」とは限りません。募集、選考、契約更新の条件が事業所ごとに異なります。

B型は、事業所と雇用契約を結ばず、生産活動などへ参加する障害福祉サービスです。受け取るのは賃金ではなく工賃です。

通いやすさを相談できる場合がありますが、「いつでも好きな時間に通える」と一律には言えません。通所日数、作業時間、欠席時の連絡、工賃の計算方法を候補ごとに聞きます。

就労選択支援は、四つの中から正解を言い渡す場所ではありません。作業体験や面談などから得た情報を本人と共有し、働き方や必要な支援を選ぶ材料にします。

利用の要否や時期は、検討中のサービス、利用開始時期、地域の体制などで扱いが異なります。市区町村へ確認します。

今の条件から相談候補を選ぶ

今の希望や条件に合わせて、複数の働き方を比べる
働き方の候補を自分の条件から整理する場面です。

利用可否を判定する図ではありません。今の希望を窓口へ伝えるための整理順です。

  1. 就職時期を考える一般企業などへの応募準備を進めたいなら、就労移行支援を候補にします。
  2. 雇用契約を考える支援のある職場で雇用契約を結びたいなら、A型の求人条件を確認します。
  3. 活動のペースを見る雇用契約より生産活動への参加を考えるなら、B型の通い方を相談します。
  4. 材料不足を確認選ぶ材料が足りなければ、就労選択支援を使えるか市区町村へ尋ねます。
  5. 別の入口も残す四制度に合わなければ、ハローワークなど別の支援も含めて相談します。

次の流れは、利用可否を自己判定する診断ではありません。「窓口で最初に何を相談するか」を整理するための順番です。

二つ以上に当てはまる場合は、両方を候補として伝えて構いません。今は答えが決まらない項目も、空欄のまま相談材料にできます。

1.一般企業などへの就職を目指す時期が見えているか

「準備をしてから一般企業へ応募したい」「働いた経験はあるが、再就職前に通勤や仕事のペースを確かめたい」という場合は、就労移行支援が相談候補です。応募したい職種がまだ決まっていなくても、興味のある仕事、苦手だった環境、働き始めたい時期を伝えます。すぐに求人へ応募したい場合は、就労移行支援だけでなく、ハローワークや障がいのある人向けの職業相談も比較します。

2.今、雇用契約のある働き方を希望しているか

「支援のある職場で、決められた勤務日と時間に働き、賃金を受け取りたい」という場合はA型が相談候補です。希望するだけで採用が決まるわけではないため、求人の仕事内容と勤務条件を確認します。週に通えそうな日数、連続して作業できる時間、通院や休憩について相談したいことをメモすると、求人との違いが見えやすくなります。

3.雇用契約より、まず生産活動へ参加することを考えているか

「今は決まった勤務時間で雇用契約を続けることに不安がある」「作業へ参加しながら、生活と通うペースを整えたい」という場合はB型を確認します。障がい名だけでB型に決まるわけではありません。どのくらいの時間なら活動できそうか、疲れたときに必要なこと、経験したい作業を窓口へ伝えます。

4.どの働き方を選ぶか、材料が足りないと感じるか

就労選択支援が使えるか尋ねたい場面は、一つではありません。「働いた経験が少なく、できる作業が分からない」「A型とB型のどちらを相談するか迷う」「支援者と自分の考えが違う」といった場合です。

体験でうまくできなかった作業があっても、それだけで選択肢が閉じるわけではありません。環境、説明方法、休憩を変えたときの違いも含めて整理することが重要です。

5.どれにも合わないと感じる場合は、選択肢を広げる

四つの制度だけが仕事探しの入口ではありません。障がいのある人向け求人と一般求人、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター、ハローワークなど、別の支援もあります。

また、生活面の支援を先に整えたい場合もあります。「この四つのどれかを選ばなければならない」と考えず、今困っている場面を相談先へ伝えてください。

制度は階段のように、B型からA型、A型から一般企業へ必ず順番に進むものではありません。B型から就労移行支援を検討する人も、A型を続ける人も、一般求人を直接探す人もいます。

今の制度を選ぶことは、将来の働き方を固定することではありません。希望や状態が変わったときに、選び直せるかも確認項目にします。

賃金・工賃・利用料・通う時間を分けて考える

平均額だけで決めず、受け取るお金、支払うお金、通える量を別々に確認します。
  • 賃金・工賃A型の賃金とB型の工賃は別物です。自分の条件での計算方法を聞きます。
  • サービス利用料所得に応じた負担上限があるため、受給者証と自治体の説明を確認します。
  • 交通費などの実費交通費、食費、作業着など、利用料とは別にかかる項目を並べます。
  • 続けられる通い方往復、作業、休憩、帰宅後の疲れまで含め、週の日数と時間を考えます。

お金を比べるときは、「受け取るお金」と「支払う可能性があるお金」を混ぜないようにします。A型の賃金、B型の工賃、障害福祉サービスの利用者負担、交通費や食費などの実費は、それぞれ根拠が違います。平均額だけで月の手取りや生活を予測することもできません。

A型の賃金は、雇用契約に基づく労働の対価です。求人票で時給・月給、勤務時間、手当、交通費、試用期間、契約期間、更新条件を見ます。

労働法令が適用され、最低賃金も原則として適用されますが、自分が受け取る月額は勤務時間や欠勤、手当などで変わります。採用前の説明だけでなく、労働条件通知書などの書面で確認してください。

B型の工賃は、雇用契約に基づく賃金ではありません。厚生労働省が平均工賃月額を公表していますが、全国や都道府県の平均は、自分の受取額を保証しません。

事業所の作業内容、売上、工賃規程、通所日数、作業時間などで変わります。「自分が希望する日数で通った場合の目安」「計算方法」「支払日」を事業所へ聞きます。

就労移行支援と就労選択支援は、利用そのものに対して事業所から賃金を受け取る場ではありません。プログラム中の活動や実習の位置づけは、開始前に確認します。

「作業があるから必ず給料が出る」「職場体験ならすべて雇用になる」とは限りません。報酬や交通費があると説明された場合は、誰が、何に対して、いくら支払うのかを書面で確かめます。

サービスの利用者負担は、原則として費用の一割とされますが、所得に応じた月ごとの負担上限があります。

実際の負担額は本人・世帯の状況や自治体の決定で異なるため、「無料だと思う」「必ず一割払う」と自分で決めないでください。受給者証の負担上限月額と、窓口の説明を確認します。

食費、交通費、作業着、行事費などは別の実費になる場合があります。

通う時間も、お金と同じくらい重要です。パンフレットに「週一日から相談可」と書かれていても、自分の希望で利用できるか、利用開始後に日数をどう見直すかは事業所と支給決定によります。次の一週間を仮に書くと、無理のある条件を見つけやすくなります。

  • 起床してから家を出るまでに必要な時間
  • 往復の移動時間と、混雑・乗り換えによる負担
  • 事業所で過ごす時間、作業と休憩の長さ
  • 帰宅後に休む時間と、家事・通院との重なり
  • 体調が変わったときの連絡方法と、欠席・遅刻の扱い

月の見通しは「賃金または工賃」「サービス利用料」「交通費などの実費」「続けられそうな通所日数」の四欄で作ります。障害年金、生活保護、税、社会保険などへの影響は個別事情で異なるため、記事だけで判断せず、それぞれの担当窓口へ相談してください。

就労選択支援は「合否」ではなく選ぶ材料を整理する

一度の作業結果で進路を決めず、条件を分けて次の見学で使える質問にします。
  1. 事実を記録するできたことと負担が出たことを、時間や環境と一緒に記録します。
  2. 条件を変えて見る説明、道具、場所、休憩を変えたときの違いを確かめます。
  3. 本人の希望と重ねる支援者の観察だけでなく、本人が望む仕事と避けたい負担も残します。
  4. 質問へ変える次の見学で、どの条件を相談できるか確かめる質問を作ります。

就労選択支援は、長く通い続ける仕事や訓練の場ではありません。どのような働き方や支援が合いそうかを考えるためのサービスです。

作業場面などを使ったアセスメントや本人との面談を行います。関係機関からの情報収集や、地域の選択肢に関する情報提供も通して、本人が選ぶための材料を整理します。

結果は、「あなたにはB型しか無理です」「A型に向いています」と決めつける判定ではありません。同じ封入作業でも、条件を変えたときの違いを見ます。

例えば、口頭説明だけでは迷ったものの、手順書があれば進められたという違いです。午前は集中できたが午後は休憩が必要だった、音が少ない席では落ち着いた、といった事実も見ます。次の見学や相談で使える質問へ変えてください。

表は左右にスクロールして確認できます。

体験で分かった事実・決めつけない言い換え・次の見学で聞くことを確認する表
体験で分かった事実決めつけない言い換え次の見学で聞くこと
口頭の指示を覚えにくかった仕事ができない、ではなく、説明方法の確認が必要手順書や見本を使えますか
一時間後に疲れが強くなった長時間は無理、ではなく、休憩と時間の調整が必要休憩の頻度と、段階的な利用を相談できますか
初めての場所で話せなかった意欲がない、ではなく、面談方法の工夫が必要事前質問や筆談、支援者の同席を相談できますか
一つの作業には集中できたどの仕事でも大丈夫、ではなく、合う条件が見つかった同じ条件の作業がどのくらいありますか

就労選択支援を事前に利用する扱いは、検討しているサービス、新規利用か更新か、利用開始時期、地域の事業所体制などによって異なります。制度の施行後も経過措置や例外、地域での案内方法があります。古い記事や他地域の体験談だけで「必須」「不要」と判断せず、市区町村の障がい福祉窓口へ、検討中のサービスと開始希望時期を伝えて確認してください。

結果の内容に納得できないときは、説明の根拠となった観察事実を尋ねて構いません。本人の希望がどこに書かれているか、環境を変えた場合を検討したかも確認できます。

結果の写しを受け取れるか、次の相談先へどう共有するかも確認します。詳しい流れと準備は、就労選択支援とはで確認できます。

制度を選んだあとに事業所を同じ条件で比べる

事業所を比べる条件を記録するためのノートとペン
見学で確認した条件は、同じノートにそろえて残せます。写真:Ryunosuke Kikuno / Unsplash(新しいタブで開きます)

写真や説明の印象だけでなく、自分が続けるために必要な条件への答えをそろえます。

  • 仕事内容・活動一日の中で何をどのくらい行い、変更はどのように知らされるか聞きます。
  • 時間・移動開始と終了、休憩、往復、段階的な利用を合わせて考えます。
  • 環境・設備音、光、におい、移動、休める場所を実際の利用場所で確認します。
  • 説明・連絡方法手順書、見本、筆談、電話以外の連絡を相談できるか尋ねます。
  • お金・契約賃金または工賃、利用料、実費、契約期間と見直し方を分けて聞きます。
  • 困ったときの相談担当者、担当者以外の窓口、不調や欠席が続いた場合の対応を確認します。

制度名が同じでも、実際の一日は事業所によって大きく異なります。A型なら仕事内容と勤務条件、B型なら作業と通い方、就労移行支援なら就職支援の内容、就労選択支援ならアセスメントの方法を確認します。設備が新しい、写真が明るい、説明が親切だった、という印象も大切ですが、それだけで決めず、自分に必要な条件への答えを並べます。

共通して確認すること

  • 玄関から作業場所まで移動しやすいか。音、光、におい、人の多さはどうか
  • 一日の予定はいつ、どの方法で知らされるか。急な変更はどのように伝わるか
  • 疲れたときに休める場所はあるか。利用する手順と相談相手は明確か
  • 電話以外の連絡、筆談、読み上げ、図や見本による説明を相談できるか
  • 不調や欠席が続いたとき、誰とどのように通い方を見直すか
  • 苦情や困りごとを担当者以外へ相談する方法があるか

A型で追加して確認すること

求人票に書かれた仕事を実際にどのくらい行うか、勤務日と時間、賃金、契約期間、更新基準、評価方法、休暇、社会保険の加入条件を確認します。「福祉サービスだから選考はない」「見学できれば採用される」とは限りません。利用契約と雇用契約は別の内容を含むため、両方の書面を読み、分からない言葉をその場で質問します。

B型で追加して確認すること

作業の種類だけでなく、誰が手順を説明するか、作業を選べる範囲、休憩、工賃規程、月ごとの変動、材料費などの控除の有無を聞きます。公表された平均工賃と、希望する通所日数での見込みを分けてください。「高工賃」と書かれている場合は、対象となった人数、日数・時間、計算期間を確認すると比較しやすくなります。

就労移行支援で追加して確認すること

就職者数だけでなく、どのような希望の人が、どの支援を受け、どのくらいの期間で就職したかを尋ねます。就職先の社名を聞く必要はありません。

職場体験の選択肢、求人探し、応募書類、面接、企業との配慮調整、就職後の定着支援が、自分の目標に合うかを見ます。資格講座やパソコン訓練が多くても、それが自分の希望職種への応募につながるかを確認します。

ウェブサイトに書かれていない項目は、「対応していない」とは限りません。一方、見学時に「大丈夫です」とだけ答えられた項目は、具体的な方法がまだ分かりません。

「どのような場面で、誰が、どう対応しますか」と一段詳しく尋ねます。できれば二か所以上を同じ質問で比べ、見学直後に記録します。

事業所見学のチェックリストを印刷または画面で開いておくと、質問をそろえられます。

候補探しには、全国の就労支援事業所を利用できます。サービスを決めている場合は、就労移行支援、A型、B型の一覧から地域を絞れます。掲載情報は空き状況や採用中の求人件数ではないため、最新の受け入れ、募集、見学方法は各事業所へ直接確認してください。

この記事では、今の目的・雇用契約・収入・利用期間・支援内容を分けて比べます。

この比較軸は、当サイトが2026年8月10日に実施した「障害者転職 当事者インサイト調査」を基に整理しました。調査で収録した、支援制度を選ぶときの迷いに関する公開情報を使っています。調査全体は当事者・支援者などの声約570件、引用約900か所を含みます。

個別体験から制度の優劣を決めず、厚生労働省の一次資料で各制度の目的と条件を確認しています。最終的な利用可否は、市区町村と事業所への確認が必要です。

まとめ:今日から進める相談・見学の手順

空欄があっても構いません。迷っていること自体を相談の出発点にできます。
  • 目標就職、雇用契約、生産活動、選択の整理から、近い希望を一つ書きます。
  • 通い方週の日数、一日の時間、移動、疲れやすい時間帯を分かる範囲で書きます。
  • 大事なお金賃金、工賃、利用料、実費のうち、先に確認したいものを選びます。
  • 必要な支援休憩、説明、連絡、環境など、いちばん重要な条件を一つ書きます。

一度に制度を決める必要はありません。今日できるのは、制度名を一つ選ぶことではなく、相談で伝える材料を一枚にまとめることです。次の順番なら、分からない項目が残っていても進められます。

  1. 目標を一行で書く。 「一般企業へ就職したい」「雇用契約のある仕事をしたい」「まず週に数日活動したい」「何が合うか整理したい」から、近いものを選びます。
  2. 今できそうな通い方を書く。 週の日数、一日の時間、移動方法、疲れやすい時間帯を、予想でよいので書きます。
  3. お金の優先順位を書く。 賃金が必要か、工賃の見込みを知りたいか、利用料や交通費を先に確認したいかを分けます。
  4. 必要な支援を一つ書く。 休憩、説明方法、連絡方法、通院、静かな場所など、今いちばん重要な条件を選びます。
  5. 市区町村へ相談する。 「A型とB型で迷っている」「就労選択支援が必要か知りたい」のように、迷いをそのまま伝えます。対象、手続き、必要書類、相談支援の利用、地域の候補を確認します。
  6. 候補を二か所ほど探す。 通える範囲、サービス、公式情報を見て、質問したい項目をそろえます。候補が一か所しかない場合は、隣接地域や別の支援も窓口へ尋ねます。
  7. 問い合わせ、見学、体験を行う。 その場で決めず、分かったこと、未確認のこと、安心したこと、負担だったことに分けて記録します。

相談時には、次のように短く伝えられます。

就労継続支援A型とB型の違いを調べています。雇用契約のある働き方を希望していますが、週に通える日数がまだ分かりません。就労選択支援を含め、私の地域でどのような順番で相談すればよいか教えてください。

家族や支援者と考えが違う場合も、本人の希望を消す必要はありません。「自分は何を希望しているか」「周りは何を心配しているか」「まだ試していない条件は何か」を三つに分けます。体験や見学で確かめる項目に変えれば、どちらかが先に結論を出さずに話し合えます。

最終的な利用可否は、市区町村の支給決定や事業所との確認によります。A型は採用選考と雇用契約も必要です。

この記事のフローは、その決定を代わりに行うものではありません。制度名に自分を合わせるのではなく、自分が働き続けるために必要な条件を見つけ、窓口と事業所で一つずつ確かめるために使ってください。